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信用情報の仕組みとカードローン審査に与える影響を解説

time 2017/05/01

信用情報の仕組みとカードローン審査に与える影響を解説

信用情報とは過去に利用したクレジットやローンに関する情報が記録されたものです。

クレジットカード、カードローン、車や住宅ローンなど、金融機関から融資、また融資に準ずるサービスを利用した際の記録が残されています。

金融機関のローンへ申し込んだ際には、各金融機関は信用情報を確認して、顧客が信用できるかどうか確かめるようになっています。

そのため信用情報の評価が悪ければ、カードローンの審査には通らないというわけです。

このページでは信用情報の仕組みと、信用情報がカードローン審査に与える影響をご紹介。

記事の最後には自分の信用情報を確認する方法も紹介しているので、不安な方は一度調べてみてください。

※本ページにはPRが含まれます。

信用情報は信用情報機関を通して共有されている

信用情報は信用情報機関へと記録されており、審査の際には金融機関が信用情報機関へ顧客の情報開示請求をします。

また金融機関は顧客の利用情報を信用情報機関へと共有しており、金融機関全体で顧客情報を共有できるようになってるのです。

信用情報機関は大きく分けて3つあり、各金融機関は3つの信用情報機関のうちどれか1つ、もしくは2つ以上に加盟しています。

信用情報機関名 加盟している金融機関
JICC(日本信用情報機関) 消費者金融
CIC クレジットカード・信販会社
全国銀行個人信用情報センター 銀行

たとえば消費者金融であれば、審査の際にはJICCへ情報開示請求を行い、顧客の信用情報を基に審査を行います。

そして融資のあとは、顧客の利用記録をJICCへ共有するというわけです。

また最近ではネット技術も向上し、信用情報機関同士でも一部リアルタイムで情報を共有するようになりました。

そのため金融機関は一つの信用情報機関へ加盟していれば、大体の顧客の信用情報は手に入るようになっています。

CRINとFINEについて

信用情報機関では「CRIN」と「FINE」と呼ばれる情報共有システムを持っています。

この情報共有システムによって、他の信用情報機関に保管されている記録も把握することができ、金融機関がより正確に審査を行えるようになっています。

CRIN

CRINEとは(Credit Information Network)の略で、CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センターで行われている情報共有制度です。

延滞や債務整理をした記録が共有され、本人が信用情報機関へ申し立てた情報も共有されています。

信用審査における重要な情報を共有しており、多重債務者や過剰貸し付けが発生するのを抑制しているのです。

FINE

FINEとは(Financial Information Network)の略で、CICとJICCの間に設けられた情報共有システムです。

FINEとは異なり、信用情報の記録をすべて共有しているので、CICに信用情報の照会を行えば、JICCの情報も見られるようになっています。

クレジットカードのキャッシングや消費者金融は、貸金業法を基としているので総量規制の対象となります。

総量規制とは他社借り入れ含めて年収の1/3を超える貸し付けを禁止する制度です。

そのためCICとJICCは信用情報を共有して、他社の借り入れ残高も正確に把握できるようになっているのです。

信用情報にはどんな記録が残されている?

  • 本人を特定するための情報
  • 契約内容に関する情報
  • 返済状況に関する情報
  • 取引事実に関する情報
  • 申し込みに関する情報
  • 電話帳に記載された情報
  • 本人申告コメント情報
  • 日本貸金業協会情報

信用情報には上記の情報が記録されています。

カードローンの審査では、上記の情報はすべて調べられ、問題があれば審査は不利になってしまいます。

ここからは各項目について詳しく解説していきます。

本人を特定するための情報

項目 内容
氏名 顧客の氏名
生年月日 顧客の生年月日
性別 顧客の性別
住所 顧客の住所
電話番号 顧客の電話番号(自宅・携帯電話)
勤務先 顧客の勤務先
勤務先電話番号 勤務先の電話番号
免許証の記号番号 運転免許証や保険証の記号番号

顧客の信用情報はこれらの情報を基に特定して、過去のデータを照会しています。

稀に近くに同姓同名の人物がいると、信用情報が取り違えられる可能性もあるので、情報は正確に入力するようにしましょう。

契約内容に関する情報

項目 内容
登録会員名 信用情報に登録されている氏名
契約の種類 契約したローンの種類
契約日 契約した日
貸付日 貸付が行われた日
契約金額 貸付可能限度額(極度額)
貸付金額 実際に貸付した金額
保証額 保証された金額

契約内容に関する情報は完済から一定期間経てば消えるようになっています。

この項目を見れば、過去数年以内に金融機関を利用したかどうかわかるわけです。

返済状況に関する情報

項目 内容
入金日 返済された日
入金予定日 返済される予定だった日
残高金額 残りの借入残高
完済日 完済した日
延滞など 延滞した記録の有無など

この項目を見て、現在・過去に利用していたカードローンを、どういったペースで返済していったかが分かります。

契約通りに返済していれば、信用情報の評価は上がりますが、延滞した記録があると審査はかなり不利になるのでご注意を。

取引事実に関する情報

項目 内容
債権回収 保証会社が債権を回収した
債務整理 債務整理が行われた
保証履行 保証会社が保証金を支払った
強制解約 契約が強制解約された
破産申立 自己破産の申し立てがあった
債権譲渡など 債権が他社へ譲渡された

取引事実に関する情報に記録が残っていれば、いわゆるブラック状態になってしまいます。

カードローンの審査に通る可能性はかぎりなく0に近くなるので気をつけましょう。

なお取引事実に関する情報(事故情報)は、すべての金融機関で共有されます。

申し込みに関する情報

項目 内容
氏名 申し込んだ顧客の氏名
生年月日 申し込んだ顧客の生年月日
運転免許証の記号番号など 保証会社が保証金を支払った
申し込み商品の種別 申し込んだローンの種類

信用情報にはローン商品へ申し込んだ情報も記録されます。

短期間に複数のローンへ申し込んでいると、お金に困っていると判断されて、審査は不利になるのでご注意ください。

電話帳に記載された情報

信用情報機関は電話庁に記載された氏名と電話番号も保存しています。

他人のなりすましなどを防ぐために、氏名と電話番号は細かく記録しているのです。

本人申告コメント情報

身分証明書を紛失したり、カードが盗難されたりした際には、信用情報機関へ連絡をすれば本人コメントとして記録を残すことができます。

他人が自分になりすまして申し込みをしようとした際にも、本人の申告があれば契約を止めることができるのです。

実際に本人が申告していたことにより、犯人を逮捕できたケースもあるので、身分証をなくしたときには早めに連絡しましょう。

信用情報がカードローン審査に与える影響

ここからは信用情報がカードローンの審査にどう影響を与えるか解説していきます。

延滞した記録があると審査が不利になる

信用情報には返済状況に関する情報が記録されており、過去、そして現在利用しているローンを、どのように返済したか正確に記録されています。

そのため1日でも返済に遅れると、信用情報に延滞した記録が残されてしまいます。

カードローンの審査では延滞なく返済できる能力があるかが重要視されるので、日ごろから延滞しないように注意しなければなりません。

また一回程度であれば審査に与える影響も少ないですが、回数が増えればカードローンの審査に通る見込みはどんどんなくなっていきます。

取引事実に関する情報があると審査は不利になる

債務整理や強制解約など、契約通りに返済できなければ、事故情報が記録されブラック扱いとなります。

取引事実に関する情報は信用情報機関によって保存される期間は異なりますが、5年~10年は記録が残るので要注意です。

債務整理をする際には、一定期間金融機関から融資を受けられなくなることを把握したうえで、手続きを行ってください。

信用情報によって審査が有利になることもある

信用情報には過去に利用したローンの記録が残されるので、健全に利用しておけば信用度を高めることができます。

クレジットカードなど一度も利用したことがない人よりも、定期的に利用してしっかり返済している人の方が、信用情報の評価は高くなるのです。

将来的に住宅ローンなど組みたいと考えている方は、若いうちから信用情報の評価を高めておきましょう。

主要カードローン業者が加盟している信用情報機関

カードローン名 加盟している信用情報機関 保証会社
プロミス JICC・CIC
アコム JICC・CIC
アイフル JICC・CIC
モビット JICC・CIC
三菱東京UFJ銀行「バンクイック」 全国銀行個人信用情報センター アコム
三井住友銀行カードローン 全国銀行個人信用情報センター SMBCコンシューマーファイナンス
新生銀行「レイク」 全国銀行個人信用情報センター 新生フィナンシャル株式会社
オリックス銀行カードローン 全国銀行個人信用情報センター 新生フィナンシャル株式会社
オリックスクレジット株式会社

銀行カードローンは全国銀行個人信用情報センターへ加入しているほか、CICやJICCに加盟している保証会社を用意しています。

そのため銀行カードローンの審査では、すべての信用情報機関の情報が見られることになり、それだけ審査も厳しくなるのです。

また延滞や事故情報はすべての信用情報機関で共有されるので、どのカードローンへ申し込んでも情報を隠すことはできません。

自分の信用情報を確認するには?

信用情報は基本的に顧客から申し込みがあった金融機関しか見ることはできませんが、本人であれば信用情報機関へ申し立てて、情報を開示することができます。

パソコン・スマホ・郵送・窓口で開示請求でき、ネットであれば当日中に情報開示することができます。

手数料には1000円かかってしまいますが、審査に通るか不安な方は、申し込む前に自分の信用情報を確認しておくといいでしょう。

まとめ

カードローンの審査では信用情報は必ず細かくチェックされます。

そのため何度も審査に落ちてしまうという方は、自分の信用情報を確認してみることをおすすめします。

可能性は低いですが、他人の信用情報と間違えられ、他人の事故情報が記録されているケースもあるのです。

また最近では信用情報機関同士での情報交流が盛んなので、どこへ申し込んでも利用したローンの記録が見られることを忘れないようにしましょう。

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